2026.02.17
【歌代のルーツ】苗字の由来は「歌」だった?佐渡から河内、柏崎、北海道へ続く800年の旅と職人のDNA

【 このブログの著者:歌代隼人(HAYATO UTASHIRO) 】
札幌市在住の一級とび技能士 / 一級建築士 / シンガーソングライターです。
この記事は「歌代」という苗字の由来を、歌代という苗字を持つ私自身が個人的に調べている途中経過の物語です。
【プロローグ】
先日、楽曲配信リリースのポスター掲示をお願いしに各地を回っていた時のこと。
洞爺湖のハンバーガーショップでポスターを渡したところ「歌代って苗字、小学校の同級生にいた!」と言われて驚きました。
その方は、なんと父の故郷である新潟県柏崎市出身だったのです。
今までにも、浅草で「歌代」という名前の居酒屋に行ってみたり(唐揚げをサービスしてくれました)、私の建設業の屋号「歌代想建」を名付けるタイミングで札幌市の「歌代建築」さん(現在は廃業)と出会ったり、たびたび、この珍しい苗字を持つ人と出会うことがあり、数年前から少しずつ歌代という自分の苗字のルーツを調べています。
歌代という苗字が多くいる柏崎市が位置する新潟県。
苗字の由来を、しゃけのように遡る、この物語は新潟県から始まります。
【第1章:歌の起源(佐渡・雅楽代編)】

インターネットで「新潟・佐渡の『加茂歌代』という土地が由来」という説を見つけ、2021年、実際に佐渡まで足を運んでみました。
現地で聞き込みをしましたが、「歌代なんて苗字、聞いたことないねえ」と空振り。
唯一の手がかり、「雅楽代(うたしろ)」という美味しい日本酒を作っている酒蔵「天領盃酒造」さんを見学すると、インターネットで見た情報が印刷された「雅楽代」のポップが掲示されていました。


「順徳天皇に歌を奉納し、その褒美としてもらった土地(歌の代わり)=歌代」
「土地を授かり、雅楽代(うたしろ)と名乗るようになりました」
雅楽代(うたしろ)さんという苗字は釧路の方にいらっしゃると聞いたことがあります。
しかし、この時点では「歌代」というのは地名だけで、苗字はまだ出てきていません。
苗字のルーツははっきりとしませんでしたが、佐渡の素晴らしい名所「北沢浮遊選鉱場」の廃墟としての美には痺れました。

まるでジブリの世界に紛れ込んだような北沢浮遊選鉱場
また、美味しい食べ物にもたくさん巡り会いました。

いしはら寿し

日本酒「テンナマ」も天領盃酒造さんでした

手前の列の右から2番目、のどぐろの旨さが忘れられません

鮨 長三郎

鮨 長三郎のラーメンが旨すぎた
素晴らしい景色と美味しい食べ物には出会えましたが、苗字の由来ははっきりしなかった…と思っていた矢先に、父から衝撃の情報が届きました。
【第2章:職人の起源(柏崎/河内(現在の大阪・堺市)・鋳物師編)】
父の調べによると『柏崎市史』という郷土資料・他に、とんでもない事実が記されていたのです。
約650年前、大阪・河内(現在の堺市)から柏崎へ移り住んだ『河内鋳物師(いもじ)』に、歌代・小熊・原の3家がいて、柏崎で『大久保鋳物師』になった。
鋳物師とは、金属を溶かして型に流し込み、鐘や鍋を作る職人のこと。
江戸時代の資料には、50人以上の鋳物師の名前が残っているそうです。

柏崎市史
そして、この記事のアイキャッチ画像の写真の「焼き印」。
これは、鋳物師だった俺のひいおじいちゃんが作ったものです。
ひいおじいちゃんもまた、金属を扱い、自分の手でモノを作る職人でした。
650年前の鋳物師から、ひいおじいちゃんへ。
そして、一級とび技能士かつ一級建築士として建設現場に立つ今の俺へ。
「モノづくりのDNA」は、650年前から脈々と受け継がれていました。
【第3章:歴史が交差する現在へ】
大阪府堺市の「みはら歴史博物館」には河内鋳物師の常設展示があるそうです。
2026年、必ず堺に行ってみようと思います。
時を超えて、職人の魂に触れるために。
現場からは以上です。
と、2026年にX(旧 twitter)で投稿した直後。
天領盃酒造さんの代表の方からX(旧 twitter)で、更なる情報提供を頂きました。
弊社の住所は佐渡市加茂歌代。江戸時代(1603年–1868年)までは加茂と歌代という地区でしたが明治時代(1868年–1912年)に加茂歌代村に統合されます。その前を辿ると鎌倉時代(12世紀末–1333年)まで遡って順徳天皇(1221年、佐渡へ配流)に辿り着くという流れですね。ちなみに安土桃山時代(1573年–1603年)に柏崎の方へ渡った方、北前船で北海道方面へ向かった方など、歌代/雅楽代さんが佐渡から全国へ渡っています。 -中略- このお話は佐渡の図書館で歌代地区の由来や歴史の本を読み漁っている時に見つけたんですけど、どの本だったか僕も思い出せず、ずっともやもやしてます…参考になれば!!
なんていい人なんでしょう!早速、楽天市場で【日本酒「雅楽代」飲み比べ3本セット】をポチりました。
もしかしたら、1221年に佐渡へ渡った順徳天皇に歌を奉納し、その褒美として(歌の代わりに)土地をもらった人=歌代さんの子孫の中に、その後、大阪・河内(現在の堺市)で『河内鋳物師』になり、今から650年前である1376年ごろ柏崎へ移り住んで『大久保鋳物師になった』一族がいたのではないだろうか。-そこから北海道へ渡った。それが、うちのご先祖様なのか。
これは「歌代」の苗字とは関係ない余談ですが、俺の(父の母方の)ひいおじいちゃんは服部時計店で修行をして、函館のデパートで時計店を営んでいたそうです。
歌代隼人が建設現場で埃と誇りにまみれ、『ブルーカラーソウル』という職人の魂としての音楽を掲げ、シンガーソングライターとなったのは、歴史の必然だったのかもしれません。
また、新たな情報を得たら、続報をお伝えします。
【追記】この記事を読んだ東京都在住の「歌代」さんから貴重な情報が寄せられました
「うちも明治の頃に新潟から東京に出てきました。家紋は『丸に橘』です」
父に確認したところ、父の実家の家紋も『丸に橘」』でした。
【歴史に興味を持ち、この記事を最後まで読んでくださったあなたへ】
現代の職人が、先祖代々の魂を込めてレコーディングした一曲を贈ります。
アーティスト名:歌代隼人
タイトル:伸び代
配信開始日:2026年2月11日(水)
ジャンル: SOUL / R&B
レーベル: Japaneez Art Records
各種配信サービス:https://ultravybe.lnk.to/nobishiro


